- 目的
- Dr.エイミー・ヤスコについて・略歴
- 治療法Step1~3
- ニュートリジェノミックスとは
- 従来のキレート療法と根本的に異なる点
- “進歩する解毒へのノウハウ”ゲーリ・ゴードン
私はここ数年間、自閉症の子供を何とか救えないかと努力してきました。その間に私は、自閉症というパズルの1片ずつが、現代の社会における多くの健康問題と関連しているという事に気付かざるを得ませんでした。注意欠陥・多動性障害(ADD/ADHD), 慢性疲労、線維筋肉痛、アルツハイマー病、II型糖尿病、パーキンソン病、多発性硬化症(MS)など多くの病気の中で、これらの病気のリスク要因という点からみると、自閉症に共通したものがあると思います。
自閉症は、我々の社会が経験している実に深刻な問題を体現しているのです。私達が持っている遺伝子に感染性疾患と環境毒素が組み合わさると真に望ましくない不健康な状況に、我々は追い込まれます。病気に罹り易い遺伝子が感染性細菌および環境毒素と結びつくと、人体の重要なサイクル(メチル化)の適正な機能が妨げられ、また神経伝達物質(ドーパミンやセロトニン)のレベルに直接深刻な影響を与えるような状態が促進される可能性があります。自閉症に対する治療法に少し手直しした方法が、この様な症状を持つ成人の一部に効果が見られるのは、このような理由があるからだと思います。不幸な事にこの事は、自閉症をもつ子供たちが、危険を事前に察知する為に使われる"炭鉱内のカナリヤ"と同じ役割を担っていると言うことなのです。この一点の為にも、全ての子供を救う為に我々が力を併せ前進しなければいけないのだと言う思いが、私を強く駆り立てます。
このような事態が次世代の子供たちに発生するまで、我々がその現実に気付かなかったことは真に残念です。けれども、プラスの面としては、自閉症の子供に対して確立された治療法そのものが、他の疾病にも転用できる点です。私が目指していることは、具体的な生物医学上の情報のみならず、愛情を込めたサポートを提供することによって、皆さんが慢性病治療の長い道のりを乗り越える一助になりたいということです。
希望と愛情を込めて!
Amy 博士
子供の自閉症あるいは成人の神経疾患からの回復は、途中経過に過ぎず、1個の化合物またはサプリメントで完全に治癒するものではないと思います。また知識は力であり、情報が多いほど、体のアンバランスを回避するための正しいサポートが提供できると考えます。
私の研究を通して皆さんにお伝えできるのは、ライフスタイルについてです。つまり、バランスが崩れた原因は何であったかを解明し、体がバランスを取り戻し、それを維持できる方法を見直す必要があることを理解することです。GARs(nutrigenomic analysis reviews: ニュートリゲノミクス分析レビュー)についての私のモットーは、読んで、学んで、実行することです。子供も成人も神経症状に関係する問題を抱える場合、その回復には、この姿勢が本当に重要です。
私は、治癒とか奇跡とかを約束することはできません。しかし、研究を続け、一人一人の子供の自閉症を直すには、何が必要かを解明するよう努力することを約束します。ほとんど毎晩のように、私はコンピュータの前に座り、涙を流しながらEメールで返事を出しています。本当に心を込めて、知恵を絞って返事を書いています。私の長女の高校卒業式(卒業生総代でした)の席で卒業を心から喜びながらも、他方では、自閉症という難題を解決しないと高校を卒業できない子供たちのことを思い、涙しました。
自閉症の子供やその親たちが、治療方法も無く困っている実態を知っている私は、研究を決して諦めません。お約束できることは、私が研究を続け、自閉症について1つ1つを明らかにして、子供の病気を治したいと思う親たちを支援することです。明日にも解決できるとか、簡単であるなどとは、約束しません。体のアンバランスが何所で発生したかを見つけ出してから、その治療には優に3年は必要です。解毒療法は簡単ではないので、途中でくじけて、療法を止めてしまう子供や親もいます。
私は科学的研究を続け、またコンピュータを使っての仕事も続け、Eメールで皆さんの質問に答え、患者の親をサポートするつもりです。奇跡的な治癒あるいは即効薬などはお約束しません。治療を通じての皆さんを精神的に支え、そして時間はかかっても確実な科学的情報を皆さんに提供して、個々の子供の自閉症の謎を解き明かせるようにお手伝いしたいと思います。
希望と愛情を込めて!
Amy 博士
私の背景について、多くの自閉症のお子様をお持ちのご両親が、興味をお持ちでいらっしゃる事を知っております。通常の紋切り型の履歴書に重ねて、私の人となりについてもっと内面に光を当ててお話しすることで、お役に立てるのではないかと考えました。自分の子供を治癒してくれる人を選ぶと言う事が、非常に大事な個人的決断になることを、私は良く知っています。私は、 Amy 博士、 Ph.D, ND, NHD 、 AMD 、 HHP 、 FAAIM です。生化学、分子生物学、生命工学など広範囲な専門知識を持ち、また逆症療法と代替医療の分野でも 研究と臨床を行ってきました。皮肉なことに、これだけの資格を持ちながら、私は高等学校を卒業しておりません。私は、高等学校の2年生の時に、大学への入学を許可され入学したのです。
大学の1・2年生の頃は、転移因子の発見者である、 H. シャーウッド・ローレンス博士、の処の初級研究員でした。何人くらいの人が転移因子と言う名前の由来を知っているのだろうかと何時も思うのです。元来我々は患者と同じ場所に生活する家族の血液から“転移因子”を分離したのです。血液を分ける時、口でピペットを使って血液を取り、(基本的には、防御措置も何も無く、古くからのやり方で、ストローを使って血液を吸い上げる、最も原始的な、学校の研究室などでやるやり方)少量の血液を分離したものです。そしてその血液を患者に移し与えるのです。血液を移し与える事に名前が由来しているのです。此れが、約30年前の医療研究所に於ける、私のスタートでした。ニューヨーク市のセント・ビンセント病院で研修していた時代に、栄養食を使用する特別食の療法に関与しました。これらの特別食と栄養食を使用すると、非ホジキンス・リンパ腫の治癒率が大きく改善されることを発見しました。此れもまた最初の経験でした:私が最初に治療目的に栄養食を使用したケースです。その後、大学 3 年の時に、南カロライナ州のフーデンベルグ博士の免疫部門で転移因子に関する分子研究をしました。これは私の分子研究の最初の経験でした。私は免疫学の分野に於けるこの様な権威のある学者の下で研鑽を積むという素晴らしい幸運に出会ったのです。
化学と美術の二つの学位を、コルゲート大学で優秀な成績で取得した後、アルバニー・医学大学に入る道を選びました。私は普通の博士号の講義を受けたいとは思わず、また研究活動がオプションになっていないので、普通の医学のプログラムを受けたくありませんでした。ですから有名な、社会で一流とみなされるような学校に合格したのに、辞退したのです。私がアルバニー医学大学を選んだのは、そこでは医学教育と研究の学位が一緒に取れるようになっていたからです。微生物学・免疫学・伝染病の学部には、最初に骨髄移植を行ったマヨ・クリニックの医学研究チームも入っていました。マヨ・クリニックからこれらの医学者に来てもらう為に、アルバニー医学施設はこのグループに、臨床の場ユニークな研究技術を発揮できるような、かなりの自由裁量権を与えていました。この学校にいる間、学部から来た医者たちは幾つもの革新的な技術を使用していました。手術中に見逃した腫瘍細胞を攻撃する NK 細胞を刺激する為に、肺臓癌の手術後、肺に BCG を感染させるのですが、最初にその実験的な措置を使用したのです。
私がアルバニー医学大学で出席したこのプログラムは通常の医学プログラムより厳しいものでした。5年間で、一握りの人だけがこのプログラムをパスしました。アルバニー医科大学の通常のプログラムは集中講義コースの2年間と、それからの2年間は臨床を一巡します。私が取ったプログラムは最初の2年間の医学授業を含みます。その他 Rensellear Polytechnic Institute 、 SUNY アルバニー大学院、アルバニー医科大学の学部レベルのセミナーコースなど外部の博士コースを取ることなども要求されました。普通の学生は合格か不合格かですが、我々は医学課程の全てのコースで A または B をとる事が要求されます。最初の2年間の後で、普通の医学生は最初の2年間の授業の後で、複数の選択ができる質問形式の試験を受けます。私が取ったコースでは、最初の2年間の授業の後で、各々筆記試験が要求されました。書くといっても、2年間に亘る授業の総合的な内容を三日間のコースにしてその上で21時間に及ぶ筆記試験でした。試験は5人の決定権を持つ委員によって受験者がプログラムを続ける事が出来るかどうかを決める評価が行われます。合格したら、筆記試験で、各医学部からの委員で構成された7人の委員により、最初の2年間に関する口頭試問を受験する事を許されます。
試験が完了しますと、普通の医学生は2年間に及ぶ各科での臨床ローテーションに進みました。私は、3年間、微生物学・免疫学・伝染病学部で臨床研究に従事しました。私はアルバニー医科大学のこの学部で博士号を頂きましたが、特別優秀賞を頂き、首席で卒業しました。私はこの学部のこの分野で博士号を頂いた最初の女性でした。
博士論文により、特別研究員の資格を取得しました。三つの特別研究員のイスは病院での臨床部門に関するものでした。最初は小児科と伝染病で、ストロング・メモリアル病院でした。私は安全なヘモフィルス・インフルエンザ・ワクチンを開発する仕事をしました。次のストロング・メモリアル病院の癌センターにいた時には、レトロウイルス癌研究所に分子生物学的技術を持ち込み、変形細胞からメッセンジャー RNA の単一コピーを分離する研究をしました。最後に、私はエールニューヘブン病院の特別研究員として、酵母菌から特定の真核細胞 RNA の発現を促進させ、また細菌から酵母菌へ動き両方のシステムを発現させるシャトル・ベクターを育てる研究を行いました。
私は教育を受けるに際し両方で最高の教育を受ける事が出来て、大変幸運であったと思います。それは、体内で病気をもたらす生化学的・生理学的経路の仕組についての明確な理解と、研究・分析、そしてその編集の仕方についての訓練です。私が受講したプログラムは、生化学レベルと分子レベルで病気が何故悪化してゆくのか、およびそのデータの分析などを目指していました。これらの知識を十分に習得して行くかたわら、生化学の分野が急速に発展し、むしろ魅力的である事に気がつきました。
私は学問の世界に別れを告げて、早い速度で進歩している生化学の領域に足を踏み込み、もはや20年が過ぎました。どの様な研究所でも分子技術を一般的に使用できるように支援する最初のキットを開発し、市場に導入しました。私は生化学の分野で成功している会社を共同経営者として設立し、この面での第一人者として認められるようになりましたし、 DNA/RNA に基づく診断と治療の分野で権威者として認められるようになりました。私のコンサルティング事業は、 DNA と RNA を利用した医療及び診断に関する市場で技術的な問題の解決に関与するものでした。
医者や研究者や製薬会社へのアドバイスを続けてゆく内に、逆症療法に関する薬剤がそれらの問題解決に旨く作用していない事に満足できなくなりました。そして私の原点、私が最初にこの問題を研究した処に立ち戻ったのです。代替医療をもっと良く理解できる様にハーブやサプリメントの公式の訓練を受け、慢性炎症性疾患の治療と治癒における代替医療の役割を研究しようと決心しました。
あらためてコンサルティングを開始する為に、必要な資格を取得する必要はありませんでしたが、私は勉強をする道を選んだのです。私の医学知識には自然の治療薬はありませんでした。そこでこの構内にある自然療法に関する公式な教育課程である教室に戻りました。さらに二つの資格を高い成績で得て、卒業しました:自然療法とナチュラル・ヘルスに関する博士号です。私は自然療法医師の資格を持ち、代替医療博士として認知され、全体論的医療従事者の施行資格を持っています。私は全米統合医学協会の会員で、 NFAM 〔全米代替医療財団〕の科学審議会会員です。
7年前に、慢性炎症性疾患と、免疫及び神経障害に特化した代替治療の診療を始めました。このコンセプトは、炎症に関与する分子経路に関して私が持っている知識を全て適用しながら、自然のハーブと医薬で治療することです。 ALS (筋萎縮性側索硬化) , MS (メニエル症候群)、パーキンソン病、アルツハイマー病、 SLE (全身性エリテマトーデス) , 重症筋無力症、心臓病、サルコイドーシス(肉芽腫)、リウマチ性多発筋痛などの大人の慢性炎症疾患を、この治療法を使って抑制し、あるいは治癒の方向に持ってゆくことにかなりの成功を収めました。最初、私の治療法は大人が対象でした。5年前に子供の慢性腸炎を治療している内に、大人に対処するのと同じ方法を用いてその子供に言葉を回復させることができました。これは、私が自閉症に出会った最初のケースでした。私はその時、これがそれほど大変な事だとは知りませんでしたし、自閉症対策の知識も無く、この分野における先入観もありませんでした。
多分私が外部の人間で、この分野に入ってきたものですから、新しい有効な治療法を自閉症に適用するのに制約が無かったのです。この治療法は私の持つ知識、分子生物学、生物工学、免疫学、伝染病と生化学などを全て最後の一滴まで使い果たすことが必要です。私は大人の慢性炎症治療法の分野よりも、より複雑でより知的な挑戦が必要だと感じます。また、個人的にも挑戦してみたという思いが強く起こります。私の心は、自閉症の子を持ち、何時になったら良くなるのかと夜も眠れずに悩んでいる親の心の痛みが良くわかります。この様な理由で私は大半の時間をこの分野に捧げようと決心するに至ったのです。
私の目標は、私の培った専門的な能力、経験、知識を使用して、私と夫が共有している子供たちと一緒に生活する喜びを、他の人にも分かち合いたいと言う思いなのです。この様な見地からこの問題を見ているので、自分が自分たちの子供に使用しないようなサプリメントを他の子供たちに使用する事など考えられないという事が私の信条です。まだお会いしていない方々に対して、この信条が如何に強いかを説明したいのです。夫と私は健康で、可愛く、明るい三人の娘に恵まれました。誰でも私がお話をする会合に参加された方は、私共の娘たちがいつもその様な会合を手伝ってくれていますので、娘たちに会っておられることでしょう。事実、私は彼女たちの学校のスケジュールが許す限りこの様な会合の約束をお受けしているのです。さてそこで私のリトマス試験紙ですが;私自身の健康な子供にサプリメントを積極的に与えますか? もし答えが、“いいえ”ならば、私は他の方のお子さんにもお勧めするべきではありません。親として、時には特別な治療の為に、此れが魔法の弾かもしれないと願って少し疑問と思えるような処方を試したい、処方を少し変えたいという誘惑に駆られる事があるだろうと思います。私はその様な誘惑に駆られて仕事をする事はありませんので、私の処方はすべてテスト済みであり、体に優しく、緩やかな処方です。
最後に、私の関心は学究的な研究や生化学から代替医療に移り、そしてまた、情報を共有する方法も、変わって参りました。学問の世界では、同じ世界にいる者が読む刊行物に研究論文を発表する事が自分の評価を維持するためにとても大事なことです。生物工学では、大半の論文は独自の所有権になるもので、どのような刊行物も特許申請により制限される場合が多いのです。この点に関し、一刻も早くご両親と責任のある情報を共有するのが私の目標です。インターネット、講演、ビデオ、本、ニューズレターを使用して、今一番その情報を知りたい方にお伝えするのが、皆さんを安心させるためばかりではなく重要なことなのです。というのも自閉症は現在伝染病と同程度に広がりつつあるからです。この様な理由で、ゴードン博士と私が、来年この問題の様相をあらゆる角度から見て、十分に検証を重ねた本を出版することよりも、今年の夏に、”自閉症の謎“を発行することを決意したのです。私たちは両親と治療士が本当に必要としている事に焦点を当てました。今医師と両親が必要としているような方法です。
Amy 博士
(本文は 2004 年に執筆されました)
【学歴】
Union University アルバニー医学大学
専攻:微生物・免疫・感染症の関連
研究:抗生物質抵抗と運搬
Clayton 自然医学 College
資格:自然療法医
Colgate University
専攻:科学とアート
【臨床実習】
Yale メデカルセンター
Strong 記念病院
専門:癌、小児科関連感染症
【ワーク】
ホリステックヘルスコンサルタント
Origos Inc 創立者兼役員
抗細菌・抗炎症用薬用核酸開発
Biotix Inc 創立者兼役員
DNA 合成関連事業
【ワーク】
International Biotecnologies Inc(現在 Kodak 社)
細胞分子治療用検査キットの開発
神経と体内の炎症を抑え、代謝の障害を改善し、次の STEP 2で行う解毒に備え内蔵機能を上げます。またメチレーションの機能を再生する下準備でもあります。
(ほとんどの人々には環境公害や健康を阻害する因子への対処として、自然に毒素を排泄するメチレーションの機能が働いています。本来機能するはずのこの経路が順調に機能出来ないと問題症状の発生に繋がります。この機能を回復し解毒が出来る体を作るのがこの治療です。)
STEP1 は免疫、消化器系の問題、行動態度の修正、偏食の改善などメチレーション機能の回復のための下準備です。
≫ヤスコ先生がこの時点で取り入れる検査プログラム
*ニュートリジェノミックス・メチレ - ション経路の遺伝子検査
<注> この遺伝子検査は高額ですから、 STEP 1治療進行の状況を見てから行っても構いません。
始めからプロトコール(治療方法)を全て行う必要はありません。他の必要と思われる検査と治療を行い症状の改善に納得されてから包括的にプロトコールを始めるという方法もあります。
治療を始めるにあたっては予算と見合わせながら進めることが重要です。
≫必須の検査:
*便による消化器系の総合検査 ( Comprehensive Stool Analysis, CSA 便検査)
*アミノ酸検査 (尿によるアミノ酸検査)
*有機酸検査 (尿による検査)
以上は専門的な診断を必要としますので必ず専門医の下で検査と治療を行ってください。
≫オプショナル検査:(必須ではありませんが、役に立ちます)
*IgG 食物アレルギー検査
保育園、学校等へ除去食の申請に役立つ
IgG 食物アレルギーによる中枢神経への刺激から脳アレルギーに発展するのを防ぐ
*毛髪検査
過去数ヶ月間体内に侵入した有害重金属、摂取したミネラルのバランスを検証
生活習慣、生活環境の状態の改善への参考になる
STEP1 を終わった段階でメチレーション(解毒機能)の回復、新しい細胞組成のベース、脳の神経伝達経路への治療の基礎が出来ます。 STEP2 は、問題に拍車をかける有害重金属とこれを囲みこむウイルスの排泄を促進し、本来体が行っているはずの機能と状態を取り戻します。
ウイルスが細胞内に抱合する重金属の解毒は一朝一夕にして出来ません。壊れた身体機能を本来あるべき状態に戻すという根治には時間がかかります。
≫ヤスコ先生がこの時点で取り入れる検査プログラム:
*尿経路排泄重金属および必須ミネラル検査
この検査によって重金属の解毒と体内必須ミネラルのバランスを把握し、欠乏と過多を調整します。個々の重金属は解毒治療において必須ミネラルのアンバランスを生じます。
*尿経路排泄重金属検査
この検査によって重金属の排泄をモニターし解毒の進行状況を把握します。
一般的に最初は数値が低く始まり、終盤は数値が高くなりその後又低くなるというグラフにすると山の形状が出来、解毒の段階の判断が可能となります。
病気は身体の火事です。 STEP 1と2で火は消され、重金属、ウイルスなどの火種も鎮静化されます。
しかしまだ脳は火事場の焼け跡の状態です。
神経細胞軸索を保護するミエリンは重金属により剥奪され電気がいわゆるショートを起こしている状態です。 STEP 3はダメージを受けた脳内神経細胞ミエリンの修復、再生、脳への栄養の運搬の補助、神経細胞の生成、左脳・右脳の連携促進、発語能力の促進を図る STEP です。
≫検討される検査プログラム:
*神経伝達物質検査
喜怒哀楽、感情、行動態度などに影響し左右する神経伝達物質のバランスをはかり、バランスの取れた常道行動などを取り戻します。
*ストレスホルモンの状態を診る検査
食物アレルギー、環境公害物質、重金属、廃棄ガスなど全てストレスを生じます。
過剰なストレスを検証しホルモンのバランスを見て必要な治療を検証します。
プログラムを一つずつ消化し進める。
無作為に一つ一つの治療を試すのではなく、遺伝子検査によって解明した身体の特異性を考慮したプログラムの STEP を踏む事により見逃した治療、不要な治療、逆に害を及ぼす治療などが回避できます。
体内で遺伝子の発現をONとOFFにする活動は毎日摂取する栄養素が補酵素として行います。
よって遺伝子の良い作用には毎日十分なビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養素が必須です。
ニュートリジェノミックスは、遺伝子の発現ON/OFFと食品栄養素の相互作用を検証する科学です。この相互作用とは遺伝子の状態によってはいかに必要な栄養素が異なるか、そしていかに栄養素と生化学成分が様々な遺伝子の組み合わせに影響を与えるかです。
この事が判明した今日、一つの薬品、一つの食品が万人に効果的に作用することが無い事が現実として分かった訳です。
ヤスコ先生は、自閉症で問題を抱え、困っておられる方々にまずこの治療を導入し根本治癒を試みる事にしました。自閉症(ASD)に治療がない今日、この多角的な要因により引き起こされる問題は、ジグゾーパズルを丹念にとくように多角的で複雑です。
そもそも95%以上の人が問題を起こさないのに何故、ほんの数パーセントの方が発症するののかという大きなパズルがあります。
遺伝子と慢性疾患の関連において摂取する食事とライフサイクル、環境が大きく関係します。
解毒機能障害、アレルギー/喘息など炎症性疾患、認知障害など遺伝子が大きく関連します。
ヤスコ先生は遺伝子の中でも身体の解毒、新しい遺伝子の組成、思考/行動/態度/発語などを司る遺伝子があるメチル基の経路(メチレーション)に注目しこの経路の遺伝子の状態を把握してASD症状の根本治療を遺伝子レベルから出来るようにしてくれました。
しかも、子供には絶対に避けたい投薬を使わず、基本的には食事と補完サプリメントで治療が可能となりました。
的確な治療を行うには、「多分効くだろうから試そう」「あの人に効いたから自分にも効くだろう」というあてずっぽうの治療は時間・費用・作用などで無駄があり得ます。
強過ぎる遺伝子、遺伝子の弱点を評価し、これの調整を食品栄養素、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、リボ核酸など元々体内にある自然成分で治療しますので身体への負担が少なくてすみます。
元来自閉症は原因因子として、予防接種に含まれるチメロサール(水銀)が挙げられていました。
この着目に間違いはないと思われます。よって、この水銀をキレーションで解毒すれば改善するというのも治療の実績からして事実です(欧米・特に米国で実証されている)。
ここで二つの点が挙げられます。
第一は、一生キレーションはしていられません。本来キレーションは急性の毒素への暴露の問題を解決するものです。しかも、95%以上の人は予防接種で発病する訳ではなく、発病する人のパーセントは低いです。本来なら、身体の解毒機能が働き、毒素が解毒できるのが人体の機能です。ところが、多角的要因により(遺伝的要因、免疫機能、消化器系の弱点、ウイルス注射の影響)この機能が万全でない方が発病しています。
ヤスコ先生の治療は副作用のあるキレート剤は使用せず、本来身体の機能の問題で発病しているので、この機能を遺伝子レベルから改善し、損なわれていた機能を修復する事により、滞積した重金属その他の毒素を排泄させることが出来る身体を作り上げる事です。この様にする事で、一生キレーションの心配はなくせるようになります。
ヘルスケアーへの新しい息吹
この治療はゲノム解読が終わり、どの自然成分が遺伝子の発現に関与するかが判明した事により、標的治療に栄養素の導入が可能になったのです。
この個人に合ったテーラーメード医療の導入は、ヘルスケアーのあり方を近い将来大きく変える可能性があります。
知識はパワーです、このサイトは病の問題解決に苦しむ方々のため、最新の情報提供を目的としていますお役に立てば幸いです。
この記事はアメリカの科学雑誌“Explore”に掲載されました。
医療現場における私のライフワークは重金属の解毒です。
子供でも大人でもキレーションによって体内の重金属濃度が低下すると、健康の改善が得られることが多く証明されています。 私は、微量元素の代謝について35年以上にわたって研究してきましたが、いつも新しい進展がありました。中には非常に大きな進展もあり、微量金属が皆の健康に与える有害な影響について、我々が分っていると考えていたことも全て一から評価し直さなくてはならない場合がありました。自閉症児の問題もその一例です。私の生涯にわたる専門分野の研究の後、エイミー・ヤスコ博士と共に取り組んだ仕事によって、私は今までとは全く異なる急進的な情報に気付かされたのです。そこで私は69歳になって世界の医療従事者を再教育することや、水銀中毒および鉛中毒のようなテーマについて教科書を書き換えることなどの手伝いをしなくてはいられない気持ちになったのです。
ヤスコ博士の研究のおかげで、我々の重金属に対する知識や重金属問題を診断、治療する方法などが全て不完全であったことを今では科学的に証明できます。ヤスコ博士の患者の中には、負荷検査で得られた低い数値の尿経路排泄重金属検査結果では、これ以上重金属の解毒を行っても従来の考え方からみると、時間と金の無駄だと思われる患者がいます。ヤスコ博士は献身的な患者の親のおかげで、重金属の負荷検査で結果が陰性であっても時にはそれが何の意味もないことが分っています。彼女は、RNAベースの金属解毒を行うと、それまでに積極的なキレーション治療を行ったにもかかわらず良い臨床効果が得られなかった子供から、多量の有害金属を除去できることを明らかにしています。DMSAまたはDMPS(しばしば、注射で投与)の療法ではほんのわずかな効果しか得られなかった場合でも、良い結果が現れます。
エイミー・ホームズ博士やステファニー・ケーブ博士、その他の博士は、水銀を含む重金属の毒性についてよく特徴を捉え、検証しています。水銀濃度が高い赤ちゃんが毎年60万人も生まれていることを、EPAがその声明で明らかにしているように、子供に高い重金属濃度が認められることは、今や世に広く知られています。私たちは電力用の石炭を燃焼させるだけで毎年600トン以上の水銀を大気中へ放出しているのですから、この水銀の源はどこにでも存在するのです。自閉症の子どもの場合、毛髪中の水銀濃度は通常それほど顕著ではありませんが(彼らは水銀を解毒する能力に欠陥があるようにみえます)、自閉症児たちは現在の地球上全ての人間と同様にたった400年前の全ての人間よりも有毒な重金属濃度が高いのです。鉛もまた今日の地球上のあらゆる場所でテストした人間の骨の濃度は、4世紀前に比べて平均1000倍も高いのです。鉛、水銀およびカドミウムの濃度はすべて、最適な健康と長寿のために推薦される濃度よりはるかに高いことが判明しています。私たちが今日各国の全年齢層で見るように、重金属が成人病の流行の一因となっています。
有害金属は一生にわたって私たちの体に蓄積されます -- 私たちが妊娠中の母親からもらう有害金属に始まり、次いでワクチン接種によって金属が接種され、その後も私たちは毎日食品・空気から金属を摂取したり吸い込んだりします。デヴィッド・スタインマン博士およびサミュエル・エプスタイン博士は、全身に毒性負荷を増やすような日々の暮らしの中での毒物について総合ガイドブックを策定しました。
多くの自閉症児に見られる症状は、重金属中毒と類似しています。複数の自閉症治療のプロトコールは、金属のキレーションおよび解毒を含んでいますが、このような治療法は自閉症の症状を逆転させる効果があることが分っています。私たちは、主要な重金属キレート剤として主としてEDTAを経口および座薬投与で使用することにしており、キレート剤の静脈内投与は可能な限り用いないことにしています。
私たちの本、"The Puzzle of Autism:Putting It AllTogether"、の中でヤスコ博士と私は、体内のウイルスによって隔離されている可能性がある金属を標的にした独自の解毒方法を含むプロトコールを紹介しています。私たちは、利用可能なキレート剤ではこのように“抱合された”金属を除去することが出来ないことを発見しました。そこで私たちは、体がこの慢性感染症に対処できるように、ユニークなRNAベースの経口投与法を開発しました。私たちは、この新しい方法によって有害金属の尿中および/または糞便中排泄の顕著な増加と、それに伴う臨床上の改善を認めることができました。このような結果から、ウイルスの慢性感染症により体内の有害金属が効率的に抱合されているために、キレート剤が有害金属を効果的に除去できないことが示されます。私たちは、我々以外の医療従事者達がDMPSの大量非経口投与を与え水銀はもはや問題ないと確信していた患者に対しても、このような効果を見てきています。以前に治療を受けたことがある患者でも、ウイルス負荷が低減するにつれ、水銀がかなり放出されることに我々は気付かされるのです。ウイルスおよび重金属の除去によって、私たちは、また患者の症状が劇的に改善することがわかります。
チメロサール(多くのワクチンに使用される水銀含有保存剤)は、体内でエチル水銀に分解され、放出されたエチル水銀は、毒性問題の原因になります。現在のところ、この分解過程が確実に完結されることを証明する十分な証拠はありません。ウイルスと金属との密接な関係を説明する1つの説は、チメロサールのエチル水銀への分解が一部分不完全なのかもしれないということです。これらの無傷のチメロサールはDNAやRNAの合成に必要な実際の構成要素を模倣する可能性があります。このような「チメロサールの構成要素」は、水銀の分子を含み、それによって水銀が核酸やDNAまたはRNAへ安定的に統合される条件を生み出している可能性があります。全てではなくても多くの自閉症の子供はMTHFrの変異を持ち、そのため適切な核酸の構成要素が欠如し、体が不自然な構成要素を使うためにさらに誘発が行われるのかもしれません。水銀と化合したヌクレオチドは、身体のDNAやRNAへ、あるいは体内のウイルスのDNAやRNAへ統合されます。このような事態が発生する場合、水銀が体内に安定的に抱合され、その除去が困難になる状況になることが予想されます。
DNAとRNAとの結合の代替物質として、水銀と化合した核酸塩基は、体内で様々な酵素と相互に作用し、これを不活性化する可能性があります。「核酸模倣体」として機能する時、水銀と化合したヌクレオチドはTS(チミジル酸シンセターゼ)酵素あるいはHGPRT(ヒポキサンチン・グアニン・ホスフォリボシルトランスフェラーゼ)酵素と相互作用する能力を持ちます。その場合、さらにメチル化およびプリン代謝の不均衡も起こるであろうと思われます。水銀と化合したヌクレオチドがTK(チミジンキナーゼ)と相互に作用すれば、ウイルスを傷つけずに、ホスト(人体)を傷つける可能性があります。(複数のヘルペスウイルスはTK遺伝子が欠如し、それ故に、人体が影響を受けやすい条件下では、TK酵素への影響に抵抗を持つことが明らかになっています)。
慢性のウイルス感染の結果として、重金属類の貯留が観察されることがあるという第三のメカニズムの場合、宿主のメタロチオネイン(MT)タンパク質が関与するかもしれません。ウイルスが宿主のメタロチオネイン(MT)タンパク質の合成を誘発することが明らかになっています。MTタンパク質は、水銀を含む重金属を解毒し、かつ体内の亜鉛および銅の均衡を保つ手助けをします。ウイルス感染によって、同ウイルスの指令を受けてMTタンパク質濃度の上昇が引き起こされることが実証されています。ウイルス感染に対する応答が引き金となりMTタンパク質は体内の重金属に結合することができるのです。しかしながら、細胞の信号に対する応答によって生成されるMTタンパク質とは異なり、これらのウイルスが引き起こすMTは、細胞内に金属を封鎖するように作用するかもしれません。ウイルスが寄生動物であることを思い出すことは重要です。この仲間は自由生活型の有機体ではありません。宿主(この場合は子供)を,免疫不全状態に保つことは、ウイルスが宿を持ち続けられることを意味するものであり、ウイルスにとって最大の利益です。もしウイルスが細胞内に重金属を閉じ込める手助けをするのであれば、それは、確かに宿主を免疫不全状態に保つのに役立つことでしょう。このようなMT蛋白質とウイルスおよび重金属との関係によって、ビル・ウォルシュ博士が述べているように、自閉症児では利用できる宿主MT蛋白質が欠如することが説明できるのかもしれません。もしウイルス感染によって宿主のMT合成機能が乗っ取られることになれば、宿主MT濃度の低下が見られるでしょう。
上に記載したシナリオのいずれか1つでも実際に起こるならば、それは重金属を自閉症児から除去することの難しさを明らかにするものです。体内から重金属を十分に除去するために慢性的なウイルスを除去することが必要です。実際にDMSA、DMPS、EDTA、グルタチオン、αリポ酸およびニンニクなど重金属のキレーションのために利用される作用物質は複数あります。これらの作用物質は各々が抗ウイルス力を持っています。ニンニクは抗ウイルス性、抗真菌性であり、また抗菌性栄養補給として知られています。グルタチオン は人体のウイルスに対する防御機構の中で最も重要なものの1つです。EDTAの文献にはEDTAが細胞からウイルスを誘発する例がいくつか記されています。単に水銀のキレート剤として広く認められているDMSAは、抗ウイルス活性、より具体的には抗レトロウイルス(麻疹および流行性耳下腺炎はレトロウイルス)活性を有すると説明されています。DMSAは一般には重金属をキレート化するため、および自閉症行動を示す子供を解毒するために用いられます。だが、DMSAは炎症性メディエーターTNFαを引き起こすことが明らかなので、DMSAを使用するときは注意深く行うこと、および炎症を有効に縮小あるいは抑制することができる作用物質を積極的に加えることが重要でしょう。
(我々は、炎症阻止効果を規則的に、簡便に遂行するために、小児全員の治療プログラムに加えられるRNAベースの経口液体製品を、全ての自閉症患者に与えていますが、それは彼らの食品に加えることができるからです)。DMPSは、またHIVに対する抗ウイルス活性を示すものとして、NIAID治療のデータベースに記載されています。DMSAとDMPSは共に潜在的な副作用を持っており、キレーションのプロトコールに精通している医師の下で注意して使用されるべきです。
これらのキレート剤は全て重金属をキレートすると同時に、金属を含む慢性ウイルスを体から引き出す作用があると思われます。自閉症児の親のほとんど全員がよく知っている「解毒発疹」の一部は、慢性ウイルスが体外へ除去される時に示すウイルス性発疹であるかもしれません。
ブルック博士等は、新たなウイルス感染源となっている体内のレトロウイルスの慢性貯蔵を除去する戦略を示しました。彼等の研究によって、潜在的にウイルスに感染した細胞が活性化すると、細胞が治療の影響を受けやすくなること、および感染した細胞の貯蔵がほとんど消耗されることが明らかにされました。そのような考え方を拡大させて、私たちは、ウイルスの潜在的な貯蔵の根絶を手助けするサプリメントを与え、生体を補助することができることが分ったのです。ウイルスを除去すると、我々は貯蔵された金属が体から放出されるのが分ります。慢性のウイルスおよび金属の両方の除去を促すために、サプリメントをこの段階で与えるのです。